「ライフステージに合った働き方を実現しつつ、裁量権のある環境へ」眼科医・H.S先生(60代・女性)

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インタビュー 転職成功事例

公開日:2021.10.20

「ライフステージに合った働き方を実現しつつ、裁量権のある環境へ」眼科医・H.S先生(60代・女性)

「ライフステージに合った働き方を実現しつつ、裁量権のある環境へ」眼科医・H.S先生(60代・女性)

年収
1,200万円
雇用形態
常勤
診療科目
眼科
施設種別
一般病院
勤務形態
年齢を重ねるごとに身体的・精神的な限界を感じていた。裁量が無く、思い通りに進まないことも...
年収
1,350万円
雇用形態
常勤
診療科目
眼科
施設種別
クリニック
勤務形態
身体的・精神的負担が少ない職場環境に。院長として就任し、裁量権が増えた。

年齢を重ねるにつれて生じる身体的な変化や家庭の事情などを考慮しながら、転職活動をした経験のある医師もいます。

今回お話を伺った眼科医・S先生は、20年以上勤務した一般病院からクリニックへ転職をした一人。長年勤めた職場から離れた理由、転職時に重視した条件、現在の働き方と転職で得た経験についてお話を伺いました。

眼科医として一つの職場で20年以上勤務。年齢を重ねていくにあたり転職を考えるように

本日はよろしくお願いいたします。まず、S先生のご経歴を教えてください。

内科医として働く父の背中を見て育ったため、私も医師になろうと自然に考えるようになりました。

眼科を選択したのは、父からのアドバイスによるところが大きいですね。卒業時、内科と眼科のどちらに進むか悩んでいた私を見て、「長期的な働き方を考えたときに、眼科を選択するほうがいいのかもしれない」と背中を押してもらい、眼科医になることを決めました。

その後、眼科医としてのキャリアを歩まれたのですね。

はい。前職は医学部を卒業し、大学病院での勤務後に入職した病院で、20年以上勤務しました。最初のころは先輩医師と一緒に診療し、そのうち眼科診療全般を任されるようになりました。外来診療以外に、白内障手術をはじめとした眼科手術が週2回程度入るため緊張の連続でしたが、仕事に対する充実感もありました。

眼科医として患者さまと接するときは、病気や症状だけでなく、家庭環境や職場環境を含め患者さまその人全体を診ることで、安心感を与えられるような診療をするよう意識してきました。

転職を考えたきっかけについて、どのようなことがあったのでしょうか。

年齢を重ね、働き方と仕事内容を見つめ直したことが大きいです。

入職以来、外来診療に精力を注いできたのですが、加えて1日2〜3件の手術を週2日コンスタントにこなすことが、体力的に辛くなってきていました。患者さまによって手術内容は異なるので、常に気を張り詰めた状態が続くことも精神的な負担になっていましたね。

業務に関連した裁量の有無について、思うところがあったのも確かです。より精度の高い手術をするため手術用顕微鏡を新調したくても予算の都合で許可が下りず、ほかに眼科医を雇ってもらうのも厳しいとのことで......。手術担当ナースの配置が出来ず、スケジュールを思うように組めないこともネックに感じていました。

いろいろな要因が積み重った結果、転職を決意されたのですね。抵抗感はありませんでしたか。

患者さまは家族のような存在でしたし、一緒に働くスタッフも協力的で、離れがたい気持ちはありました。

ただ、今後の働き方を考えた時に、肉体的・精神的に限界を感じていました。だから、これから年齢を重ねても無理なく働ける環境を探そうと考えて、転職活動を始めることにしました。

転職活動を開始するにあたってまず決めたのは「譲れない条件」

S先生が転職活動をする時に重視したことはありますか。

1つ目は長期的に働ける環境であること、2つ目は前職よりも業務負担が軽いこと、3つ目は業務に対する裁量をもてることです。

しっかりと条件を決めていたのですね。これらを重視した理由を教えてください。

あと10年は現役の眼科医として働きたいと考えており、また、夫と介護が必要な実母と同居しているため、無理なく働ける環境へ転職することを念頭に置いていました。

S先生の条件を満たしたのが現在お勤めの職場なのですね。

そうです。雰囲気がよく働きやすそうな環境だと面接時に感じたことと、なにより「ピンチはチャンス」と捉える理事長の前向きな人柄に惹かれたことが決め手となり、現在勤務するクリニックへの転職を決めました。

ドクタービジョンで転職を決めたのは、迅速な対応と的確なアドバイス

ドクタービジョンの転職サービスを利用した感想を教えてください。

給与や待遇など、自力で探すのは難しい情報も、コンサルタントが整理した状態で紹介してくれたため、案件ごとの比較をしやすく有益だと感じました。また、案件の紹介数や提案内容にも満足しています。転職活動をスムーズに進められるようにサポートしてくれました。

コンサルタントからのサポートはいかがでしたか。

とにかく対応が迅速で的確でした。常勤で働きながらの転職活動だったこともあり、コンサルタントに質問のメールを送るとすぐに返事をもらえたのは本当に助かりました。

転職活動は効率の良さも大事ですからね。面接面でのサポートは役立ちましたか。

事前打ち合わせの段階で、理事長の人柄や理念などの情報を詳細に共有してもらえました。そのおかげで、緊張しすぎず面接に臨めたと思います。

医療機関側の考えを理解しながら実践的な面接対策を講じられたのは、コンサルタントとの二人三脚で行う転職活動のメリットだと感じました

コンサルタントとのやりとりで印象的だったことを教えてください。

転職活動を開始した当初、以前の職場と新しい職場の両方で非常勤として働こうと考えていました。以前の勤務先に通院していた患者さまのことを考えてしまい、どうしても踏み切れなかったからです。

そこでコンサルタントの方に相談したところ「裁量もって働くという先生のご希望を叶えるには常勤として1つの職場に注力して働くほうが、よいのではないでしょうか」と背中を押してもらいました。

アドバイスを受けたことで、お気持ちはどのように変わりましたか。

この一言がきっかけで、常勤での転職を検討するようになりました。転職活動にまつわる悩みや不安を共有でき、一緒に考えてくれるコンサルタントの存在を、より一層心強く感じるようになりましたね。

病院からクリニックへ転職。新鮮さと発見のある毎日

新しい職場に転職されて、働き方はどのように変わりましたか。

前職では、週半分程度を手術に費やしていましたが、現在は外来診療がメインで、糖尿病網膜症の眼底検査、白内障、緑内障などの検査、麦粒腫、霰粒腫などの治療をしています。とくに緑内障は結構な数の患者さまが受診しています。以前の職場からさほど離れていないこともあり、こちらのクリニックに通院してくださる患者さまもいらっしゃいます。

小・中学校で実施する健康診断で、視力低下を指摘された子どもを診る機会も多いですね。以前の職場は子どもを診断する機会はなかなかありませんでしたから、待合室からにぎやかな声が聞こえてくるのはちょっと新鮮です。

患者さまの傾向も異なりますからね。

そうですね。以前の職場と患者さまの傾向や診療内容が違うため、毎日が新鮮で充実していると感じています。

転職によって仕事のしやすさに変化はありましたか。

はい。新しい職場には院長として就任したので、仕事に対する裁量権が大きく、自分の意見が通り易いため、効率よく業務がまわっていると感じています。

また、現在の職場では前任の先生が残したカルテから「こういう見方もあったのか」と学ぶことが多く、とてもいい勉強になっています。

そう考えると、今回の転職はこれまでの自分の考え以外に、別の視点で物事を捉える新しい発見ができた良い機会になったと感じています。

転職活動を成功させるコツは、転職後のビジョンを持ち共有できる相手を見つけること

転職を検討中の医師に向けてメッセージをお願いします。

「自分はどうなりたいのか」をしっかり考え、転職によるメリットとデメリットを見極めて、納得のいく転職が一番だと思います。

転職をよい方向に進めるには、転職のプロであるコンサルタントの力を借りることと、転職に関する悩みがあれば相談して背中を押してもらうことも大切だと感じました。

S先生のライフステージとキャリアプランに沿った転職活動のサポートができ、私たちも嬉しいです。S先生、本日はありがとうございました。

コンサルタント
コンサルタントからの一言

先生とのご面談の際に、ご家庭との両立、身体的・精神的な負担を減らし自由な選択ができるような環境への転職をお考えになられていた一方で、長年勤務されてきた環境を離れることの不安から、決断をすごく迷われていたことが大変印象に残っています。


私からは現職先に残っていただくことも一つの選択肢に入れ、複数求人をご提案いたしましたが、現職先、候補先との比較やメリット、デメリットを先生とともに整理し、結果的には病院からクリニックの院長として、「負担が少なく裁量権を持てる」転職をご決断されました。今では患者数も増え、先生からも「非常に満足している」とのお言葉をいただき、大変嬉しく思います。何よりも声が明るくなったと感じます。
このような説明ができたのも、先生が私を信頼してくださり、自身の不安やご希望を包み隠さずお話してくれたからこそだと思います。

ご転職までの決断には勇気が必要です。その決断に寄り添い、ご自身では思いつかないような範囲まで視野を広げ、取捨選択のサポートをするために私たちコンサルタントがいます。 ご満足いただける決断のために、些細なことでも構いませんので是非ご相談ください。

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ドクタービジョン編集部

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