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医師の求人は、年間を通して非常に多くの数が出ています。しかし高給与や立地条件が良い求人や、福利厚生が充実していたり経験が積めたりと好条件の求人は、応募者が集まりやすい傾向があります。ライバル医師が多いと、採用される可能性は高いとは言えないでしょう。
それでは、人気求人に応募するとき、ライバル医師に負けないためにはどうすればよいのでしょうか?
1:質の高い資格を取得しておく
卒後7年から10年ほど経つと、認定医や専門医といった資格の取得もできるようになってきます。こういった資格は医師自身のスキルとはあまり関係ないものの、しっかりとした経験と知識があることの裏付けとなります。もちろんこのような資格を取得せずに前線で活躍している医師もいますが、ごく少数です。
どちらかというと認定医や専門医無しに医療界でキャリアを高めているのは、非常勤医や開業医といったイメージもあります。これらの働き方は不安定だったり、自分で経営をしなければいけなかったりとリスクも高いですが、基本的には自分にスキルがあればやっていけます。
常勤医の場合、自分が医師としてどれだけの経験と知識があるのかということを客観的に病院側に伝える必要があるため、認定医・専門医(や指導医)といった資格は、転職の際に有利に働きます。同じくらいのスキルを持っている医師同士ならば、これらの資格を持つ方が優先されるでしょう。
これらの資格を持っていると報酬面でも優遇されます。保有していないときに比べ、年収が200万円から300万円ほど高く提示されることもあります。常勤医として安定して働きたいとき、持っていて損はないでしょう。ただし新専門医制度の確立により、取得と維持は難しくなってきていることには注意が必要です。
2:病院側の要望を柔軟に受け入れること
昨今、医師の過重労働が問題視されていて、労働環境は改善される方向に医師界全体が動いています。例えば東京都市圏の医療機関では、当直は定期非常勤医に任せたり、過重労働を抑えるために採用を強化したり、時短勤務は週4日以下の勤務を認めたりといった施策を打ち出しているところも多くなっています。これ自体は良い方向に向かっていると思いますが、このような施策を打ち出すということは病院側のコストが高まることにも繋がります。
国公立病院や大学病院は医療インフラの役割を持っているため、コストが高まっても医療を続ける必要があります。そのため、過重労働削減のためにコストが掛かること自体にそう頓着していないイメージがあります。しかし市中病院などは、医療に従事しつつも利益を追求しなければいけないため、コストを高めることに難色を示す傾向にあるとも言えます。
当直・オンコール・残業などを常勤医がこなせば、その分病院側はコストを余計にかけず診療することができます。よって、残業は一切できない、当直は担当しない、オンコールもしないなど労働条件に固執するよりも、良い求人に出会った時はある程度労働時間に柔軟に対応できることを示すと、採用される確率が高まると言えるでしょう。
ただしプライベートの都合でバリバリと働くことができない場合に残業や当直ができると言ってしまうと、プライベートを犠牲にしてしまいます。そのようなときは無理に対応できると言わないほうがいいでしょう。
3:第一印象をよくする
医師として働くときに何よりも大切になるのはスキルです。しかし医療機関での診療はチームプレイで、さらに採用されるためには書類審査や面接を通過する必要があります。一般論ですが、医師は見ためや話し方などの第一印象をあまり重視しない人が多い傾向があります。面接時の服装にシワがあったり、人と話すときに相手の目を見ず俯きがちになったり、喋り方が一方的だったりボソボソとしていたりといったようにです。
特に面接では、第一印象が重要になります。男性ならばきちんと髭を剃り、女性ならば軽くでいいので化粧をして、髪もボサボサなイメージを持たれないように整えておきましょう。なるべく事前に発声練習をしてはきはきと喋れるようにしつつ、相手の目を見て話すことも意識するとなお良いです。転職コンサルタントに相談している場合、応募する医療機関での面接のポイントを事前に聞いてみることもおすすめです。
同様に写真も重要です。履歴書に添付する写真も、面接に臨むのと同じくらいしっかりとした身なりで自然な笑顔になるように撮影をしましょう。フォトスタジオで撮影するのもいいかもしれません。
4:交渉事は転職コンサルタントを通して
給与待遇や労働条件などの交渉するときは、伝え方によってはこじれてしまうことも多いため、転職コンサルタントを通すとスムーズに進みやすいです。交渉時に我を通しすぎると印象が悪くなり、採用の優先度が低くなってしまうことも考えられます。
転職コンサルタントはその病院が許容してくれる給与や労働条件のラインを把握しているので、医師側からの要望にあまりに無理があったら事前に止めてくれますし、病院側とも穏当に交渉してくれます。
ドクタービジョン編集部
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