年収と職場の雰囲気、どちらを取るべき?

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転職ノウハウ

公開日:2018.07.19

年収と職場の雰囲気、どちらを取るべき?

年収と職場の雰囲気、どちらを取るべき?

医師は年収が高い職業です。同時に、意外なようですが離職率が高い職業でもあります。一般的なサラリーマンが生涯で一度も転職をしないということは珍しくありません。しかし医師は生涯を通して複数回転職をするのが一般的です。一度や二度ではなく、三回や四回も転職を繰り返す人も多く傾向があります。医師の転職に大きく関わることとして、給与などの労働条件と職場の雰囲気が挙げられます。それでは、給与と職場の雰囲気のどちらを優先させた方が、長く勤めることができると言えるのでしょうか?

転職回数が多いことが必ずしも悪いわけではない

現在は一般的な職種でも2-3回程度の転職を経験する人も増えています。医師は一般的な職種以上に、転職が不利になりづらい職業です。転職回数が多いと難色を示す医療機関がないわけではありませんが、多くの病院で重視されるのは医師本人のスキルになります。

近年医学部が増設されたのには、医師不足に対応するため医師の数を増やしたいという政府の意向があります。しかし現在の段階ではまだまだ医師は不足している状況で、転職市場も引く手あまたです。医師は社会貢献性の高い職業ではありますが、医師の過重労働が社会問題になっているように、負担は大きくなりがちです。また労働時間に対して報酬が釣り合わないという実感がある人も多いでしょう。内心抱えている不満を胸に留めておくことはあまりよいことではありません。ストレスなどにより心身を壊してしまう可能性もあります。

心身を壊して仕事を続けることができなくなるより、より環境や報酬面の良い医療機関に転職する選択は悪いことではありません。それにより医師本人のモチベーションが高まるならば、積極的に転職を考えた方が良いとも言えます。まずは、転職をすることが悪いことではないということを知るべきでしょう。

年収と職場の雰囲気、重視する点は?

もちろん労働条件が良かったり、人間関係が良かったりする医療機関には長く勤めたいと思うのは当然のことです。1つの医療機関に長く勤めている方が、退職金や福利厚生などの面で有利なことがあります。転職回数が多いことは決して悪いことではありませんが、一つの職場に長く勤めることは、それはそれでメリットがあります。

年収と職場の雰囲気は、勤務を長く続けるかどうかを決める重要なファクターとなります。どちらを優先させた方が良いかはご自身の状況などによっても変わって来ますが、この2つを比較した際は、年収をより重視する方が良いと言えるでしょう。職場の雰囲気は、働き始めた時は良くても、あっという間に変わるこ場合もあるからです。上司が変わった、ベテランの看護師が退職してしまった、新しい人が入職した・・・。人事に何らかの変化がある時は、職場の雰囲気が変わりやすくなります。

人間関係が変化するときはあっという間なので、雰囲気が良かったはずの職場があまり居心地良くなくなってしまうといったこともあります。人間関係は自分の力だけではどうにもできないところがあるので、そればかりに拘り他の条件を妥協してしまうのは良くないでしょう。

一方で年収は自分のスキルと転職先探しの方法によって、一般的な水準よりも高くすることができます。自分の力である程度コントロールできるという点が、職場の雰囲気よりも重視したほうがよい理由です。また年収は基本的に高ければ高いほど生活が安定しやすいということも挙げられます。雰囲気は良いけれど年収は一般的な水準よりも低い医療機関に入職してしまうと、結婚や出産、子どもの進学などのライフステージの変化が起きたときに収入が足りなくなってしまうこともありえます。

ライフステージが変化するタイミングは基本的に忙しくなります。そのタイミングで収入を高めるための転職活動を行うことは、疲労でストレスが大きくなるかもしれません。まず重視するならば年収をおすすめするのはこのような理由があるからです。

それでもどっちも良いのが一番

どちらかをより重視すべきなら年収だと述べました。ただし、以前の職場で人間関係に強いストレスを感じていた方や居心地の良い職場で働くことを最も重視している方など、ご自身が何にストレスを感じるのか、何により満足度を感じるのは人ぞれぞれですので、ご状況によって優先順位は変わってくると思います。

ただ、年収など求人票や採用HPなどで簡単に知ることができる条件に比べて、職場の雰囲気はする調べるのが難しい情報です。そんな時は人材紹介会社に頼ることも選択肢の一つです。希望する年収と職場の雰囲気を鑑みた上で、より良い転職先を提案してくれます。年収が低いけれど雰囲気は良い、年収は高いけれど雰囲気は悪い、そのような二者択一の医療機関だけではありません。年収の水準が高く、職場の雰囲気がよい医療機関も必ず存在します。

二兎追うものは一兎も得ずということわざがありますが、こと医師の転職に限っては当てはまらないと思います。医師の転職は売り手市場のため、多少条件にわがままをいってもマッチする病院は見つかる場合が多いです。まずはどんな条件を重視するかだけでも相談してみるとよいでしょう。

ドクタービジョン編集部

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