効率良く転職を進めるためのコツとは?

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転職ノウハウ

公開日:2019.03.18

効率良く転職を進めるためのコツとは?

効率良く転職を進めるためのコツとは?

医師の転職市場は一年を通して盛況のため、仕事を辞めてから転職先を探すのも一つの手ですが、なかなか転職先が見つからない焦りなども心配になります。かといって医師は激務の仕事なので働きながら転職活動をするのもなかなか大変です。働きながら効率よく転職を進めるにはどのような点に気を付ければいいのでしょうか?

1:転職サイトに登録する

具体的に転職を考えていなくても、「転職を考えていいかもしれない」という気持ちになったら、転職サイトに登録するのがおすすめです。登録すると、コンサルタントと電話や面談を行い、その時になぜ転職を考えているか、どのような条件を重視しているかなどのヒアリングを行います。具体的に転職を考えていなくても、定期的に求人の情報を紹介してくれるので、現在の自分の条件との違いを知ることができます。

また転職コンサルタントは、履歴書や職務経歴書の書き方、面接での対策のアドバイスもしてくれます。個人ではどういう点が重視されるかということがなかなか分からないものです。第三者からアドバイスを受けることで、より書類選考や面接を突破できる可能性が高まります。

医師として働いていると、業務が忙しく情報収取や書類の作り込みが負担となります。特に、どのような病院が自分に合っているかという情報を集めることは多大な時間がかかります。転職サイトは多大なデータベースからマッチする病院を教えてくれるため、大幅な時間の削減が可能です。転職したいと思っているのに具体的に行動に移せないのはとてももったいないので、コンサルタントのサポートはぜひ受けるようにしましょう。

2:いつまでに転職したいかを決める

転職の意思が明確であるならば、いつまでに転職したいかを決めましょう。およそほとんどの病院で「一か月後に辞めたいです」というのは通用しません。退職を申し伝えるのはやめたい日の半年ほど前が目安です。半年もあれば病院側も不足した人員を余裕をもって探すことができます。そのためにはいつまでに転職したいか明確にするようにしましょう。

3:転職に重視する軸を決めておく

なぜ転職をしたいのか、その理由を明確にしておくこともとても重要です。たとえば何となく過重労働で転職したいと思っていても、実は過重労働が原因ではないのかもしれません。もちろん過重労働による心身の疲労が原因で転職をしたい人もいるとは思いますが、案外労働時間に見合う給与が貰えていないことや、プライベートの時間が少ないため勉強する時間が取れないことが理由だったということもあります。

過重労働を避けたいということだけ重視して転職をしてしまうとアンマッチにもつながり、短期間でやめてしまうリスクが高まります。あらかじめ転職で重視する軸を決めておくと、履歴書や職務経歴書、面接などの志望理由を作る時にも役に立ちます。転職コンサルタントにも軸を伝えるとスムーズに求人を紹介してもらうことができます。

4:退職交渉は慎重に

内定をもらい、転職が実現可能性を帯びてきたら行わないといけないのが退職交渉です。大学病院だろうと市中病院だろうと、退職交渉は慎重に行う必要があります。基本的に病院側は医師に辞めてほしくありません。人事の変更も必要ですし、新たに採用をかける必要があります。採用には一定のコストがかかるため、なるべく一人の医師に長く在籍してほしいというのが病院側の気持ちです。

退職は退職希望日の6か月ほど前に行うことは前述したとおりです。社会人としての責任を無視した急な退職の意向は病院の責任者の印象を悪くすることがあります。市中病院ならばまだ影響が少ないかもしれませんが、大学病院だと医局の影響力があるため、今後の医師としての働き方に制限が出てくる可能性もあります。

また慰留を受ける可能性もあります。労働条件を変えたり、もう数か月だけでいいからという条件で会ったりと慰留を受ける条件は様々ですが、今度は転職先の病院に迷惑をかけます。一度、働きづらいと感じた病院で働き続けることは、なかなか難しいので慰留ははっきりと断ってしまったほうがよいでしょう。

ドクタービジョン編集部

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