将来的な基盤を作る!「貯蓄体質」の付け方

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公開日:2018.09.19

将来的な基盤を作る!「貯蓄体質」の付け方

将来的な基盤を作る!「貯蓄体質」の付け方

今では「公的年金は将来ほとんど当てにならない」とも言われる時代です。現在ですら支給年齢が引き上げられていて、今後はさらなる支給年齢の引き上げと支給額の減額がささやかれています。医師は高給な職業ですが、それでも将来のために資産を形成していかなければなりません。将来的な基盤を作る「貯蓄」はどのように行っていけばよいのでしょうか?

1:医師にはお金が必要?

医師は高給な職業です。しかし一般的な勤務医はそこまで大きなお金を得ることはできません。あくまで病院で働いた労働の対価として給与をもらっているからです。開業医や自由診療クリニックの勤務医などは多くの報酬をもらうことができますが、大多数とは言えないでしょう。

また医師は高給な職業だからこそ、必要になるお金もあります。例えば医師のお子さんは医学部に入学する可能性が高くなりますが、国公立の医学部ならばまだ金銭的な負担は少ないけれども、私立の医学部に入学しようとするとその学費は莫大なものになります。

さらに老後資金の問題も出てきます。医師には定年がありませんので、医師として現役で働く限りは年収1000万超の収入を得ることは可能です。しかしいざ退職したときに、まとまったお金がないと公的年金に頼ることとなり生活レベルを落とさざるを得ない可能性もあります。

給与として高い水準にあるからといって、一切の貯蓄をしないのはおすすめできません。子どもの教育費や住まいなど家庭や暮らしにお金が掛かりますし、独身であっても病気をしたら働けなくなることもあります。しっかり働ける今だからこそ、きちんと貯蓄をしていくことが必要です。

2:まずはコツコツと積立貯蓄を

口座にお金があるとついつい引き出して使ってしまう人もいるのではないでしょうか?余裕があったら使ってしまうのは仕方のないことですが、もしお金を使いすぎている自覚があるならば、まずは貯蓄を自動積立で作っていくことをお勧めします。

自動積立とは、銀行が一定の決まった積立日に決まった積立金額を、給与振込口座から別の積立用口座にお金を移してくれるサービスです。毎月一定金額を自動で引き落としてくれるため、知らず知らずのうちに貯蓄を作っていくことが可能になります。

月に10万円を自動積立した場合、1年で120万円、10年で1200万円、40年で4800万円になります。これだけあれば何があっても大丈夫!という金額ではありませんが、まとまった老後資金を作ることができます。

3:資産管理アプリを利用する

現在では銀行口座や証券口座などと連携して、収入と支出を管理してくれるアプリが増えています。日々いくら引き落としているのか、クレジットカードでいくら使っているのかといったことを把握しやすくなります。貯金が確実に増えていくことも実感できるため、モチベーションになりやすいことも利点の一つです。

4:FPに相談してみる

現在の支出と収入のバランスを考えてしっかりと貯蓄できるようにするために、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談することもおすすめです。FPはお金のプロなので、現在の家計の診断と貯蓄の目標額、それを達成するにはどのようにすればいいかといったことを分かりやすく教えてくれます。

FPの相談は有料のものと無料のものがあります。無料の相談は最終的に生命保険などの営業につながることもあるため、完全に中立的な視点からアドバイスを受けることはできません。若干の費用が掛かってしまいますが、有料の相談をしたほうが有益な情報収集となるでしょう。

5:貯蓄だけではなく投資にも挑戦してみる

ある程度貯蓄が溜まったら、投資に挑戦してみることも選択肢の一つです。現在の銀行金利は0.001%程度なので、貯蓄だけでは現金を増やすことはできません。しかし株式や債券、不動産と言った投資を行えば資産形成のスピードを速めることも可能です。

ただし投資は元本割れするリスクもあります。あくまで現金で貯蓄をして、余剰資金で行うようにするとよいでしょう。必ずしも自分で投資を行う必要もなく、今ではロボアドバイザーといった全自動で投資を行ってくれるサービスもあります。忙しい医師には嬉しいサービスと言えるでしょう。

6:実は貯金にもリスクが?

実は貯蓄というのはリスキーなものなのです。投資とは異なり元本が減ることはないのに、なぜリスクがあるのでしょうか?それは「インフレ」に弱いことが挙げられます。現在、日本ではインフレを目指しています。インフレとは物価が高くなることなので、例えば今まで1個100円で買えていたリンゴがインフレにより1個120円になったらその価値は20%上昇したことになります。貯金が1200円ある人はリンゴを100円のとき12個買えていましたが、120円の時は10個しか買えません。日本社会が急激にインフレを起こすことはほとんど考えられませんが、徐々にインフレしていくものだと考えられています。1000万円の貯金がある人が何も考えずに貯蓄だけをしていると、20年後30年後に物価が20%ほど上昇しているかもしれません。そうなると20%分の価値が減少したこととなります。

お金が必要になるタイミングは人生の様々なタイミングでやってきます。しっかりと貯蓄をしておけば、多くの出来事を解決することにつながるでしょう。ただし貯蓄だけではインフレというリスクがあるので、ある程度インフレに強い資産を持っておくとなお安心できるでしょう。

ドクタービジョン編集部

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