医師の仕事内容にはどんな種類がある?

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公開日:2019.03.18

医師の仕事内容にはどんな種類がある?

医師の仕事内容にはどんな種類がある?

医師の仕事は多岐に渡ります。決して普段かかりつけ医で受けるような診察業務だけではありません。医師の仕事と一口で言ってもなかなか想像がつくにくいもの。普段、勤務医はどのような仕事を行っているのでしょうか?医師の仕事内容について解説します。

1:勤務医の場合

勤務医の場合、診療科によって仕事の内容は大きく異なります。例えば外科と眼科では一日のスケジュールは全く異なります。外科の中でも消化器外科、呼吸器外科、脳外科などチーム単位になればもっと変わることでしょう。ここでは一般的な外科医を基準として、医師の仕事内容について解説していきたいと思います。

まず出勤後にカンファレンスを行います。診療科の医師全体でどのような患者がいるか、どのくらい外来の患者が来たか、どのような治療方針で手術を行うかなどといったことを話し合います。カンファレンスは基本的に20分から30分程度の短い時間で終わりますが、稀に手術が難しい重症患者がいる場合は一時間弱ほどかかることもあります。その後、入院患者の様子を見る回診を行います。

カンファレンスと回診を終えたら病院が開院する時間となります。外科系の診療科はこの時間で手術を行います。内科や眼科、皮膚科といった外来がメインとなる診療科の医師の場合はこの時間に診察を行います。その後、昼休みを経て午後も同じく手術や外来業務を行い、閉院の時間となれば帰宅する準備を行います。

もちろん外科系の診療科では不測の事態により、手術時間が予定より延びてしまうこともあります。その場合は残業ということになります。通常は長くても2-3時間ほどですが、急きょ状態が急変したなどということになれば日付が変わってしまうこともあります。

当直業務がある人は日勤を終えた後も待機をする必要があります。当直中に患者が来なければ仮眠を取ることも可能ですが、忙しいと一睡もできないまま朝になることもあります。当直の翌日が休みになることはあまりなく、そのまま日勤をしなければいけないところがつらいポイントです。

そのほかオンコールの担当になることもあります。オンコールは日勤終了後、帰宅することはできますが、呼び出しがあればすぐに病院に行かなければいけません。いつ呼び出しを受けるか分からないため、家でも完全にリラックスすることはできません。

大学病院に所属していると、臨床の合間に研究や論文執筆を行う必要も出てきます。大学病院は医師数が充足している傾向にあるので、臨床の人手不足を気にせず研究活動をすることができます。しかし、自分の希望する臨床を経験できるとは限らないことには注意が必要です。

2:研究医の場合

臨床をするのではなく、医学部を出てから研究をメインの仕事とする医師も存在します。それが研究医です。大学や企業の研究機関で基礎医学や臨床医学の研究に従事する医師が研究医です。基本的に臨床は行わず、医師というよりも研究者の側面が強くなっています。

まだ治療法が見つかっていない病気の治療法を解明したり、医学の発展に役立つ新しい発見をしたりすることが仕事内容となります。実験や研究を繰り返し論文を執筆し、学会などで発表を行います。同時に特許を取れそうな新発明があれば特許の取得も行います。

3:開業医の場合

個人経営のクリニックを開業している場合は、基本的にチームプレイとなりません。内科や小児科、耳鼻科、皮膚科などのクリニックが多く、医師も院長とアルバイト医師が最大でも2-3人程度という規模のため、カンファレンスなども必要ありません。診察を受けに来る患者にしても重篤な疾病であることは稀で、もし診療所レベルで対応できない疾病が予測される場合、大学病院や総合病院などの大きな病院を紹介することもできます。

開業医の場合は、勤務医とは異なる仕事が出てきます。例えばスタッフ同士の人間関係を良好に保つための定期的な面談や給与の決定、患者数を増やすための施策の決定などです。開業医は医師であるとともに一人の経営者でもあるため、病院の経営を軌道に乗せる仕事が必要になってきます。高額な医療機器を購入するため、金融機関に融資を申し込むのも開業医の仕事となります。

また情報交換や病診連携、診診連携の向上のために、地域の医師会の会合には出席をする必要があります。時には休日も付き合いが発生することもあるでしょう。

ドクタービジョン編集部

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