基本領域
麻酔科専門医の概要と取得条件
科目概要
所属学会
専門医数
専門医機構認定専門医数:3,426人※1
性別比(男:女)
診療所 71.5:28.5
平均年収
専門医取得条件
機構専門医の書類審査を希望する者は、以下の資格をすべて満たさなければなりません。
- 医師臨床研修修了後、日本専門医機構が定める所定の研修プログラムのもとで週3日以上麻酔科関連業務に従事し、所定の経験症例数を満たし、研修を修了していること。ただし、研修修了より5年以内を有効とする
- 申請する年の日本麻酔科学会会費を完納していること
- 申請する年の5年前の4月1日から申請する年の3月31日までの間に、所定の単位実績があること
- 申請する年の5年前の4月1日から申請する年の3月31日までの間に、AHA-ACLSまたはAHA-PALSプロバイダーコースを受講し、プロバイダーカードを取得していること
機構専門医の受験申請を希望する者は、以下の資格をすべて満たさなければなりません。
- 申請する年の日本麻酔科学会会費を完納していること
詳細については以下を参照
専門研修プログラム整備基準 【出典】公益社団法人 日本麻酔科学会専門医試験内容
■書類審査(事前審査)
■筆記試験(受験審査)
■口頭試験
■実技試験
※試験の出題範囲は「教育ガイドライン改訂第4版」の内容です ※認定審査委員会が必要と認めたときは、別で実地試験を行います<補足>
申請は、日本麻酔科学会ホームページのマイページからログインし、認定申請より行います。事前審査料は10,000円(税別)で、申請時に納付。申請後、認定審査委員会による書類審査に合格し受験資格を得た申請者にメールで案内が届くので、受験申請料30,000円(税別)を受験申請時に納付します。
専門医更新条件
麻酔科専門医資格の有効期限は5年間です。専門医認定期限が満5年を迎える前に更新申請を行わなければなりません。
機構専門医資格の更新には、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 現に専門医の資格を有し、その有効期間が終了する年度に達していること
- 専門医の資格を取得後、引き続き週3日以上単一の医育機関病院や病院施設で麻酔科関連業務に従事していること
- 更新申請をする年の5年前の4月1日から更新申請する年の3月31日までの間に所定の単位実績があること
項目 | 取得単位 | |
---|---|---|
ⅰ | 診療実績 | 最小5単位,最大10単位 ※単位付与規定有 |
ⅱ | 専門医共通講習 | 最小3単位,最大10単位 (医療安全講習会,感染対策講習会,医療倫理講習会をそれぞれ1単位取得) |
ⅲ | 麻酔科領域講習 | 最小15単位(上限なし) (このうち10単位は本学会主催の講習会であること) |
ⅳ | 学術業績・診療以外の活動実績 | 最小6単位(上限なし) (このうち6単位は学術集会への参加単位) |
合計50単位 |
詳細については以下を参照
機構専門医更新 申請要件・必要単位 【出典】公益社団法人 麻酔科学会専門医試験受験者数
専門医試験合格者数
専門医試験合格率
- ※1 令和3年8月時点
- ※2 令和2年12月31日時点
- ※3 令和2年10月時点のドクタービジョン掲載求人をもとに平均値を出しています
手術・集中治療・緩和医療・救急など幅広い分野で患者さまの全身管理を担う/麻酔科専門医
麻酔科は、患者さまが安全に手術を受けられるよう手術中の麻酔管理を行い、術前・術中・術後の患者さまの全身状態を良好に維持・管理する全身管理のスペシャリストです。手術のほかにも、集中治療や緩和医療、ペインクリニック、救急医療においても活躍の幅を広げ、患者さま主体の医療が主流となるなかで今後ますます注目されていく診療科であると言えるでしょう。
また、活躍の場が幅広い麻酔科は、比較的自由度が高く、女性も活躍しやすい診療科であることも魅力の一つ。もし診療科選択で迷ったら、将来その診療科で活躍する姿がイメージできるかどうかを、まず考えてみてはいかがでしょうか。