基本領域
産婦人科専門医の概要と取得条件
科目概要
所属学会
専門医数
専門医機構認定専門医数:4,933人※1
性別比(男:女)
診療所 71.5:28.5※2
平均年収
専門医取得条件
産婦人科は専門医研修開始時期によって条件が異なります。
■2016年度までに専門研修を開始した専攻医
下記の1)2)3)4)の全ての条件が満たされていなければなりません。
- 2年間の新医師卒後臨床研修(初期研修)を完了している者(初期臨床研修制度が導入される前に卒業した医師を除く)
- 専攻医指導施設(専門研修施設)において常勤として通算3年以上の産婦人科の臨床研修を修了した者
- 少なくとも専攻医指導施設(専門研修施設)における研修期間中通算3年以上本会の会員である者
- 3年以上9年以内の専攻医の研修期間内に6か月以上の期間、総合型専攻医指導施設で研修すること
■2017年度に専門研修を開始した専攻医
下記の1)2)3)4)の全ての条件が満たされていなければなりません。
- 2年間の新医師卒後臨床研修(初期研修)を完了している者(初期臨床研修制度が導入される前に卒業した医師を除く)
- 専門研修施設において常勤として通算3年以上の産婦人科の臨床研修を修了した者
- 少なくとも専門研修施設における研修期間中通算3年以上本会の会員である者
- 3年以上の専攻医の研修期間内に以下の要件を満たすこと
- 常勤指導医の在籍する施設での専門研修が24ヶ月以上あること
- 基幹施設での研修は6ヶ月以上であること
- 最も研修期間が多い施設以外での研修が合計12ヶ月以上あること
- 地域医療研修が1ヶ月以上含まれること
■2018年度に専門研修を開始した専攻医
週4日以上かつ週32時間以上の常勤での勤務1か月分を1単位とし勤務実態に応じて単位で登録します。下記の1)2)3)4)の全ての条件が満たされていなければなりません。
- 専門研修の期間が36単位以上あること
- 常勤指導医の在籍する施設での専門研修が24単位以上あること
- 基幹施設での研修は6単位以上であること
- 最も研修期間の単位が多い施設以外での研修が合計12単位以上あること
- 産婦人科専門研修制度においていずれのプログラムにおいても基幹施設となっておらず、かつ東京23区および政令指定都市以外にある連携施設または連携施設(地域医療)での地域医療研修が1単位以上含まれること
■2019年度に専門研修を開始した専攻医
下記の1)2)3)4)5)の全ての条件が満たされていなければなりません。
- 専門研修施設において常勤としての専門研修の期間が3年あること(※)
- 基幹施設での研修は6か月以上であること
- 一施設での研修が24か月以内であること
- 常勤指導医がいない施設での地域医療研修は12か月以内であること
- 産婦人科専門研修制度においていずれのプログラムにおいても基幹施設となっておらず、かつ東京23区および政令指定都市以外にある連携施設または連携施設(地域医療)での地域医療研修が1か月以上含まれること
プログラム修了要件の詳細については以下を参照
研修開始年度ごとの専攻医の修了要件一覧 【出典】公益社団法人 日本産科婦人科学会専門医試験内容
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一次審査/書類審査
- 専門研修プログラム委員会による終了判定が行われたら、研修管理システムメニューより認定審査申請を行います。申請者情報の確認・修正、医師免許証の登録、休暇証明書の登録(対象者のみ)、申請用写真を登録します。
- 審査料をクレジットカードまたはコンビニ決済で支払います。
- 納入が完了したら、専門医認定審査の申請を行います。
<補足>
申請にあたり、医師免許証のPDFデータ、休暇証明書のPDFデータ(対象者のみ)、6か月以内に撮影した単身胸から上の顔写真が必要です。なお、審査料は49,500円(税込)となります。 -
二次審査
筆記試験
MCQ(Multiple Choice Questions:多肢選択式問題)によるマークシート形式の試験を行います。
・問題数:120題面接試験
受験者1名、試験担当者3名で20分間を予定。主に委員会であらかじめ用意した共通症例問題について担当者を患者または家族と想定してのロールプレイを行います。
専門医更新条件
産婦人科専門医資格の有効期間は5年間です。専門医認定期限が満5年を迎える前に更新申請を行わなければなりません。
2022年より、一般社団法人 日本専門医機構が定める、専門医委員会が審査および認定・更新を行うこととなりました。以下、専門医資格の更新基準は以下3つとなります。
- 勤務実態の自己申告
- 診療実績の証明
- 更新単位の取得
2022 年度の機構認定専門医の更新基準 必要単位一覧表
(2017年5月1日~2022年4月30日)項目 取得単位数 ⅰ)診療実績の証明 5〜10 ⅱ)専門医共通講習
(必修講習 A、必修講習 B、任意講習 C)3〜10
(必修講習 Aは各項目1単位の受講が必須)ⅲ)産婦人科領域講習 20 ~ ⅳ)学術業績・診療以外の活動実績 0〜10 ⅰ)〜ⅳ)の合計 50 【診療実績免除者】
ⅱ)〜ⅳ)の合計40
詳細については以下を参照
研修開始年度ごとの専攻医の修了要件一覧 【出典】公益社団法人 日本産科婦人科学会専門医試験受験者数
専門医試験合格者数
専門医試験合格率
- ※1 令和3年(2021年)9月時点
- ※2 令和2年(2020年)12月31日時点
- ※3 令和2年(2020年)10月時点のドクタービジョン掲載求人をもとに平均値を出しています
女性と生まれてくる子どもの幸せのために働く/産婦人科専門医
産婦人科専門医は、女性と生まれてくる子どもたちのために標準的な医療を安全に提供することはもちろん、疾病の予防や産婦人科医療の発展につながる医療研究への貢献などが期待されています。
診療科選択は長い医師のキャリア形成において、1番はじめに経験する大きなキャリアの分岐点です。自らにどのような志があり、どういったことに関わっていきたいのかを改めて考え、診療科選択に生かしてください。