基本領域
リハビリテーション科専門医の
概要と取得条件
科目概要
所属学会
専門医数
専門医機構認定専門医数:1,355人 ※1
性別比(男:女)
診療所 67.1:32.9
平均年収
専門医取得条件
- 医師免許取得後5年以上及び日本リハビリテーション医学会加入後3年以上を経過していること(2022年3月末日時点)
- 日本リハビリテーション医学会の定めた専門医卒後研修カリキュラムに基づき、日本リハビリテーション医学会が認定したリハビリテーション科専門医研修プログラムを修了した者。
- 申請書提出期限前までに発表した日本リハビリテーション医学会年次学術集会における主演者の学会抄録2篇を有すること。
但し主演者としての発表2回のうち1回は日本リハビリテーション医学会年次学術集会または秋季学術集会であり、もう1回は日本リハビリテーション医学年次学術集会、秋季学術集会、または地方会学術集会のいずれかとする。 - 自らリハビリテーション医療を担当した30症例の症例報告を提出すること。
- 自らリハビリテーション医療を担当した100症例の経験症例リストを提出すること。
プログラム修了要件の詳細については以下を参照
専門研修プログラム整備基準 【出典】公益社団法人 日本リハビリテーション医学会専門医試験内容
■書類審査
■筆記試験
多肢選択問題:150題
■口頭試験
分野A(領域1,4,6,8)と分野B(領域2,3,5,7,9)にわけて実施
<補足>
申請の際、専門医認定審査書類の請求が必要となります。受験募集時に案内される審査書類請求フォームから申し込み後、自動送信されるメールに従い、1,500円を入金してください。提出書類の手引き等が、会員専用ページに登録している送付先へ郵送されます。送られてきた申請書やその他必要書類とあわせ、審査料50,000円を指定の郵便口座に振込の上、払込受領証コピーを申請書に添付して郵送してください。
専門医更新条件
リハビリテーション科専門医資格の有効期限は5年間です。専門医認定期限が満5年を迎える前に更新申請を行わなければなりません。
また、機構専門医資格の更新には、以下の手続きが必要です。
- 勤務実態の自己申告
申告が実態と一致しているか否かについて勤務実態を検証することがあります。勤務形態については、直近1年間の実態を記載することが求められます。 - 診療実績の証明
「症例一覧の提示により診療実績を示す」方法で、診療実績や診療能力を示す必要があります。5年間に診療した症例のうち100症例について、診療一覧表を記載の上で提出することが必要です。
領域は、1) 脳血管障害・頭部外傷など、2) 運動器疾患・外傷、3) 外傷性脊髄損傷(但し、脊髄梗塞、脊髄出血、脊髄腫瘍、転移性脊椎腫瘍等、外傷性脊髄損傷と同様の症状を示す疾患を含めてもよい)、4) 神経筋疾患、5) 切断、 6) 小児疾患、7) リウマチ性疾患、8) 内部障害、9) その他、の9領域です。これらから少なくとも3領域以上の症例が必要とされています。 - 更新単位50単位
項目 取得単位 i) 診療実績の証明(上記②に該当) 10 単位 ⅱ) 専門医共通講習 最小3単位、最大10単位
(このうち3単位は必修講習)ⅲ) 診療領域別講習 最小20 単位 ⅳ) 学術業績・診療以外の活動実績 最小4単位、最大10単位
詳細については以下を参照
日本専門医機構による新専門医制度に於けるリハビリテーション科専門医更新基準について 【出典】公益社団法人 日本リハビリテーション医学会専門医試験受験者数
専門医試験合格者数
専門医試験合格率
- ※1 令和3年(2021年)8月時点
- ※2 令和2年(2020年)12月31日時点
- ※3 令和2年(2020年)10月時点のドクタービジョン掲載求人をもとに平均値を出しています
対応範囲が幅広く、社会的ニーズが高いリハビリの専門家/リハビリテーション科専門医
リハビリテーション科では、外来もしくは入院中の患者さまを診察し、現状の身体機能の評価や日常生活動作(ADL)・医学的リスクを鑑み、ADLの変化の予測などを行いながら、リハビリテーション計画を立案して実施します。他診療科の患者さまを診る機会が多いことも、リハビリテーション科の仕事の特徴と言えます。
リハビリには急性期~回復期、生活期(維持期)などさまざまな場面があり、それぞれで専門知識が必要とされるため、リハビリテーション科専門医は活躍の場が多岐にわたります。超高齢社会となった今、社会的なニーズも高い領域と言えるでしょう。