基本領域
形成外科専門医の概要と取得条件
科目概要
所属学会
専門医数
専門医機構認定専門医数:1,927人 ※1
性別比(男:女)
診療所 68.5:31.5
平均年収
専門医取得条件
- 6年以上日本国医師免許証を有するもの
- 義務化された臨床研修2年の後、本制度施設認定細則に定める研修施設において通算4年以上の形成外科研修を行うこと
- 前号の形成外科研修は、専門研修基幹施設における6か月以上の研修期間を含まなければならない
- 前々号の形成外科研修は、3か月以上の地域医療研修を含まなければならない
- 『一般社団法人日本形成外科学会 形成外科領域専門医制度専門医認定細則』第12条に定める症例を経験し、同細則第13条、第14条に定める記録を有するもの
- 学会主催の講習会(春季学術講習会、秋季学術講習会)4回以上の受講歴を有すること
- 1編以上の形成外科に関する論文を筆頭著者として発表しているもの(発表誌は年2回以上定期発行され、査読のあるものとする)
プログラム修了要件の詳細については以下を参照
専門研修プログラム整備基準 【出典】一般社団法人 日本形成外科学会専門医試験専門医試験内容受験者数
■書類審査
■筆記試験(形成外科的一般知識に関する内容)
■口頭試問(申請者の研修記録に関する内容)
<補足>
申請の際、「①専門医審査申請書」「②経歴(在籍)証明書Ⅰ-A/経歴(在籍)証明書Ⅰ-B/経歴(在籍)証明書Ⅱ/研修歴一覧表」「③履歴書(最終学歴以降)」「④論文1編(形成外科に関する論文)の別冊もしくはコピー」「⑤春季・秋季学術講習会修了証」「⑥300症例の一覧表」「⑦20症例の一覧表」「⑧10症例の所定の病歴要約」「⑨日本国医師免許証写し」「⑩顔写真」「⑪審査料の納付書類のコピー」が必要です。それぞれ、日本形成外科学会のHPに掲示された所定の様式で行います。
また、審査料として50,000円(資格審査料30,000円含む)が必要となります。
専門医更新条件
形成外科専門医資格の有効期限は5年間です。専門医認定期限が満5年を迎える前に更新申請を行わなければなりません。また、機構専門医資格の更新には、以下が必要です。
- 勤務実態の自己申告
申告が実態と一致しているか否かについて勤務実態を検証することがあります。勤務形態については、直近1年間の実態を記載することが求められます。 - 診療実績の証明
5年間の診療実績の報告として、形成外科診療実績記録の提出がもとめられます。その間に経験した症例から、「A: 形成外科領域の手術実績により診療実績を示す場合(術者あるいは指導者として執刀した症例)」「B:症例一覧の提示により診療実績を示す場合(症例一覧表に、診療日時、病名、治療法、転帰、診療施設名を記載)」あわせて100症例の記載が必要とされています。 - 更新単位50単位
項目 取得単位 i) 診療実績の証明(上記②に該当) 10 単位(3 回以上更新者は免除) ⅱ) 専門医共通講習 最小3単位、最大10単位
(このうち3単位は必修講習)ⅲ) 形成外科領域講習 最小 15 単位、最大 31 単位 ⅳ) 学術業績・診療以外の活動実績 最小6単位、最大 15 単位
詳細については以下を参照
専門医を更新したい方へ(新制度) 【出典】一般社団法人 日本形成外科学会専門医試験受験者数
専門医試験合格者数
専門医試験合格率
- ※1 令和3年(2021年)9月時点
- ※2 令和2年(2020年)12月31日時点
- ※3 令和2年(2020年)10月時点のドクタービジョン掲載求人をもとに平均値を出しています
近年注目されている「再生医療」に携われる最先端の仕事/形成外科専門医
形成外科医は外傷によるけがややけど、顔面骨折、きずあとのほか、顔・体の変形などの生まれつきの病気、腫瘍、美容外科など幅広い領域を担当します。近年、再生医療が注目されてきており、ますます形成外科医のプレゼンスは高まると予想されます。
一方、形成外科医は日本全国で不足しているため、より多くの形成外科専門医が必要です。多くの患者さまを救い、QOL(Quality of Life)を高められる、非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。