人間関係はどんな職場でも問題になることがあります。直属の上司と折り合いが悪い、などを理由にストレスを感じている人も少なくないでしょう。とは言え、人間関係を理由とした転職はあまり歓迎されません。医師であっても同様に歓迎されないことが多いのですが、影響はどの程度でしょうか？そこでこの記事では、人間関係を理由とした転職の是非について考えてみます。
そもそも医師は転職しがち
まず前提としたいのが、「医師は転職が多い傾向にある職業」であることです。これは医師の貴重性により、転職回数が不利になりにくいことに由来します。大学の同窓会などで、周りに転職回数について尋ねてみるとよいでしょう。思ったよりも転職をしている人が多いはずです。
転職理由をどのように伝えるべきか
人間関係を理由とした転職は珍しいものではありません。「激務のわりに給与が少ない」「もう少し穏やかな勤務がしたい」などと同じくらい、人間関係を理由に転職する人は多いです。ただし、「上司と性格が合わない」といった理由はネガティブなもの。面接でストレートに伝えると印象が悪くなる可能性もあります。そのため、別の理由を伝えたりオブラートに包んだりする必要があります。
面接では、『この人と一緒に働きたいかどうか』など人柄が重視されるのです。正直に伝えてしまうと、マイナスの感情が大きい人だと評価されてしまうでしょう。なんでも正直に話せばよいということではなく、TPOを考えてその場に適したことを言えるように準備してください。
たとえば、人間関係のことは隠しておいて、やりたいことや興味あることについて前向きにアピールするようにするとよいでしょう。「現職では経験できなかった〇〇という症例を研究したいので転職を決めました」のようにです。面接の場では、できるだけポジティブな発言をするように心がけるようにしましょう。
人間関係による転職で気をつけたいこと
『転職希望先の人間関係をあらかじめ調べておくこと』は外せません。せっかく新しい環境でスタートするなら、転職先でまた人間関係に悩み、すぐに転職する可能性はなくしたいところ。転職希望先の人間関係を把握するには、病院の内情に詳しい転職コンサルタントに頼るのが一番でしょう。
転職コンサルタントは、「採用する理由は何なのか」「どのような理由で医師が辞めてしまったのか」ということをヒアリングして把握しています。また、どのような雰囲気の病院かも熟知しているため、あらかじめ人間関係に問題がありそうな病院を避けることができるでしょう。
転職回数自体は医師にとって不利になる要素ではありません。人間関係に悩み仕事に前向きに取り組めないのであれば、心機一転して転職することも視野に入れてください。きっと、心が軽くなるでしょう。
