医師は比較的転職回数が多い職業として知られています。同僚と雑談をしていて、3-5回ほどの転職を繰り返している医師も多いのではないでしょうか？医師は不足傾向にあり、都市部はまだしも地方では医師不足が深刻になっている地域もあります。そのため医師の転職は基本的に売り手市場であり、転職回数が不利になりにくいのが特徴です。しかしせっかくなら働きやすい職場で長く働きたいもの。医師が後悔しない転職をするために、何かが必要ななのでしょうか？
１：転職をしたい理由をはっきりさせる
現在の職場への不満を「何となく」という表現で言語化していませんか？「（何となく）忙しいから転職したい」「（何となく）く給与が低いと思うから転職したい」「（何となく）女性医師が働きやすい環境じゃないと思うから転職したい」。このように転職したい理由が曖昧であると、転職が上手くいかない可能性が高くなります。
転職を成功させる秘訣としてまず挙げられるのが、「なぜ転職したいのか」ということをよく考えて言語化するということです。例えば忙しさを感じて転職をしたいと考えている場合では、「給与は下がっても良いのか、それとも維持したいのか」「平日の残業やオンコールは許容できるが、土日出勤や当直は回避したい」「ワークライフバランスを考えて、可能な限り残業や当直、オンコールなどがない場所で働きたい」など、転職の検討でも細かい条件は異なっているはずです。
激務、給与、人間関係、働きやすさなどの転職理由において、常に「なぜ転職をしたいのか」という理由を具体的に言語化するようにしておきましょう。激務が理由であっても、その他に給与や人間関係など叶えたい条件や譲れない条件があるはずです。そういったメインではない条件を軽視してしまうと、また不満が溜まり短いサイクルで再び転職をしてしまう危険性もあります。最も叶えたい条件のほかに、できれば叶えたい条件の詳細を最低でも2-3個ほど見つけておくと転職でのミスマッチを減らすことができるでしょう。
２：転職をする時は焦らない
いくら現在の職場に不満を持っていても、急いで転職をすることはおすすめできないこともあります。各医療機関からどんな求人が出るかはタイミングによるところが大きく、現在の職場に不満がありすぎて今出ている求人で決めてしまおうとすると、自分が重視する条件を十分にかなえられないこともあります。
転職を考える際は、ある程度どっしりと構え焦らないようにすることが重要です。特に4月と9月は人事異動で求人が活発化する時期です。転職は年単位でじっくりと行うものと考えておきましょう。
３：転職サービスを可能な限り利用する
現在の医師転職では、転職サイトなどのサービスを利用することがほとんどだと思います。転職サイトを利用すると、以下のようなメリットがあります。
①履歴書や職務経歴書の相談に乗ってくれる
履歴書や職務経歴書の作成するとき、どんなことを書けばよいか相談に乗ってくれますし、受けたい病院がどんなポイントを重視するか教えてくれることもあります。
②面接などで有利に働くことがある
転職サイトのコンサルタントは、基本的に担当している医療機関と長年の付き合いがあります。そのため医師を入職させる過程で、応募先がどのようなことを重視しているか把握しています。面接の際にどのようなことに気を付ければいいかも教えてくれるため、有利に働くことがあります。
③好条件求人をスピーディーに教えてくれる
コンサルタントと積極的にコミュニケーションを取っていると、好条件求人が出た際にすぐ教えてくれることがあります。好条件求人は人気が高くタイミングが重要ですので、転職サイトに登録したら、定期的に担当コンサルタントから情報をもらうようにしましょう。あらかじめ転職で重視する条件などを伝えておけば、コンサルタントも積極的に動いてくれるでしょう。
