「今日も手術が立て込んでいて、体も心も休まらない......」
「当直も多くて、プライベートの時間が全くない......」
「このままずっとこの生活を続けていくのだろうか......」
医師としてのキャリアを歩み始めて数年。毎日の診療や当直、研究業務に追われる中で、果たして自分は正しい道を歩んでいるのか、疑問を感じることはありませんか?
医師の仕事は責任の重圧から、休日出勤も当たり前となり、心身に負担がかかるケースも少なくありません。
そういった状況から抜け出す方法の一つが、転職です。しかし、多忙な日々の中でそもそも転職活動に割ける時間がなく、転職を迷っている先生も多いでしょう。
そこで今回は「多忙な医師が転職活動をするメリット・デメリット」を解説します。転職にかかる平均的なスケジュールやスムーズに進めるためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
医師の転職 | 多忙な毎日から理想のキャリアへ
理想のキャリアを築く上で、選択肢の一つに入ってくるのが、転職です。多忙な毎日から脱却するために転職活動をする医師も一定数います。
転職を考えるにあたって、まずはどのような悩みや事情があるのか詳しく見ていきましょう。
- 多忙な医師の転職事情
- 転職を考える医師のリアルな悩み
多忙な医師の転職事情
医師の転職に関する意識は、徐々に変化しています。令和4年に日本医師会が実施した調査からは、医師の約40%程度が転職を経験または検討しているという結果が示されています。この傾向は、特に20代後半から30代の若手医師において顕著に現れています。
一般的に、大学病院や総合病院からの転職では、労働環境の改善を期待する声が聞かれることがあります。それゆえ、診療所や民間病院、診療所などが転職先の選択肢になることも多く、訪問診療や転科、美容系などの異なる科目に行くケースも増加しています。
転職を考える医師のリアルな悩み
転職を検討する医師の中には、現在の職場における労働時間や当直回数に課題を感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
- 担当の患者さまが多い
- 緊急対応や予定外の手術への対応を求められる
- 診療業務に加えて、若手医師の指導や研究活動も期待される
- 休日も学会準備などに時間を割かざるを得ない
このような環境下では、家族との時間や自分の時間を取ることもままならないでしょう。また専門医資格の取得を目指す医師にとって、現在の職場環境が必ずしも理想的な症例や指導体制を提供できていない可能性も考えられます。そのため、専門医となるためのキャリアアップを視野に入れた転職を検討される医師も少なくありません。
成功者から学ぼう!医師の転職事例
ドクタービジョンが実施した転職に成功した医師へのヒアリング結果を参考にすると、転職活動で時間がかかった対応は下記の通りです。
- 自分の希望条件に合った求人の検索
- 面接日程の調整
- 契約条件などの整理
- 契約書面の締結
求人探しの質は行動量に比例するとも言われており、多忙にもかかわらず独力で探すのは並大抵のことではないでしょう。さらに、良い求人と出会えたとしても、面接日程の調整や契約条件の整理など、調整面での負担が生じます。
そうしたことから、多忙の状況で独自に転職活動をするのは難しく、多くの医師が人材紹介会社を利用しているのが現状です。厚生労働省が実施した令和元年の調査で、人材紹介会社を活用した医師が5割を超えている点から見ても、転職の方法として活用されるケースが多いことがうかがえます。事業所の採用比率を見ても人材紹介会社経由での採用が35%と高い水準にあるため、人材紹介会社は医師と採用側、双方にとって主要な方法の一つであるといえるでしょう。
一方で、紹介される求人数が物足りないと感じている医師も一定数います。これらの点から見ても、転職では人材紹介会社以外にも転職サイトや縁故など、複数の方法を並行して活用した方が効率的だと考えられます。
医師の転職にかかる平均スケジュール
転職をするにあたって念頭に置いておきたいものの一つに、スケジュールがあります。医局の場合、少なくとも半年前には退職を伝える必要があるため、1年前から転職活動を開始する医師が多いです。今回は医局から転職をする方のスケジュール感を以下に分けて詳しく見ていきましょう。
- 1年前 | 転職に関する情報収集や求人への応募
- 9ヶ月~11ヶ月前 | 面接・病院見学、内定・条件確認
- 7ヶ月~8ヶ月前 | 退職を申し出る
- 1ヶ月~6ヶ月前 | 現在の職場での引き継ぎ
1年前 | 転職に関する情報収集や求人への応募
転職活動の開始時期として、退職予定日の1年前からの準備が望ましいとされています。転職1年前は、転職の目的や希望条件の整理が重要なポイントの一つです。以下のような条件を改めて洗い出し、譲れない部分を見出しておくと条件交渉の際に役立ちます。
- 年収(給与)
- 労働時間
- 専門性の向上
- 研究機会の確保
- 中長期的なキャリアプラン
転職活動で時間がかかるものとして、転職市場の情報収集や、希望条件に合った求人検索があります。事前に上記の希望条件を決めておくと、漫然と探すよりも効率良く求人を探せるかもしれません。
転職市場の情報収集とは、専門科ごとの需要や地域による募集傾向の違いなどの調査を指します。転職市場を調べるには多くの情報を集める必要があるため、手間と時間がかかります。人材紹介会社ではこのようなデータを保有しているため、情報収集にかかる負担を減らせるほか、医療業界に精通した担当者から希望条件などを鑑みた転職先の提案を受けることもできます。
また、希望条件に合った求人を見つけるためには「毎日のように新着求人をチェックする」必要があります。多忙な中で常に新着求人をチェックするのは難しいため、人材紹介会社に登録をしておくと代わりに希望に沿った求人を探してくれるので安心です。
9ヶ月~11ヶ月前 | 面接・病院見学、内定・条件確認
この時期は、転職活動がスムーズに進めば、具体的な求人情報の収集や病院見学が本格化していく頃合いになります。人材紹介会社などからの求人を受けながら、自身の希望条件に合う医療機関を絞り込んでいく段階となっているでしょう。
特に病院見学では、施設の規模や設備、症例数といった基本情報だけでなく、職場の雰囲気や医療機関内の人間関係なども確認しやすくなります。
ただし、先生と病院、双方の多忙なスケジュールを調整する必要があるため、時間がかかる可能性があります。内定までスムーズに進めたとしても、条件交渉で上手く着地点を探れないこともあるでしょう。
先に決めた条件の中から妥協できない部分を決め、現職よりも満足できるかどうかを意識するとスムーズに進む場合が多くあるようです。
7ヶ月~8ヶ月前 | 退職を申し出る
内定をもらい、条件交渉が上手くいって転職が決まった場合は、速やかに退職を申し出ましょう。現在の職場への正式な退職届の提出をして、円滑な引き継ぎのために準備を進めます。申し出期限を9月としている場合もあるので、遅くとも半年前には退職を申し出る必要があります。
1ヶ月~6ヶ月前 | 現在の職場での引き継ぎ
現在の職場への正式な退職届の提出ができたら、現在の職場で業務の引き継ぎを進めていきます。
特に繁忙期の引き継ぎとなると、スタッフへの負担が増えたり、同僚と関係が悪化したりといった恐れがあります。指導医として在籍している場合、同僚や後輩の専門資格取得に影響を与えるケースも考えられます。余裕をもって引き継ぎを行えるよう配慮しましょう。
また病院での業務と並行して、新天地での勤務に向けての住居の手配なども、この時期に進めておくことをオススメします。例えば4月から転職先で勤務を開始する場合、場所によっては住居の確保が難しい可能性があります。
新天地での勤務を気持ちよくスタートさせるためにも、引き継ぎと準備はスムーズに進めるよう心がけると良いでしょう。
多忙な医師にオススメの転職方法
多忙な中で自分が理想とする転職先を見つけるのは、難しいものでしょう。一般的に、医師が転職を考えて働く際には以下のような方法が考えられます。
- 友人・知人からの紹介を受ける
- 待遇改善を目指し今の職場で働き続ける
- 自力で転職活動をする
友人・知人からの紹介を受ける
医局の先輩や学会での知り合いなど、信頼できる人脈からの紹介という方法もあります。実際に働いている人からの紹介なので、確実性の高い転職方法の一つとされています。特に、実際の職場環境や人間関係について、より詳細な情報を得られる可能性があるようです。
同じ職場の人であれば着任後のサポートも期待できることや、求人に応募するよりもスムーズに決まりやすいという点も魅力といえるでしょう。
ただし、紹介を受けている手前、条件に口を出しにくく、辞めづらいという側面もあります。何かあった際に断りにくい状況に陥る可能性についても考慮しておくと良いでしょう。
待遇の改善を目指し今の職場で働き続ける
現在の職場での待遇改善を目指す選択肢もあります。事務長や上司との面談を通じて、当直回数の調整や研究時間の確保について相談するといった方法です。特に大学病院では、関連病院への出向という形で、環境の変更を検討できるケースもあるとされています。
転職をしても待遇が改善されないケースもあります。そのため、現職で上司に相談してみるなどし、行動を起こし働き続けるという方法もあります。
自力で転職活動をする
インターネットの求人サイトや医療専門誌を活用した転職活動も、選択肢の一つです。自身のペースで情報収集や応募ができるメリットがあるとされていますが、時間的な負担が大きくなるという側面もあります。多忙な日々の中で時間を確保するのは、人によっては難しくなるでしょう。
また、転職に際して条件交渉やスケジュール調整など、すべて自身で行う必要があります。多忙な中での情報収集や応募、条件交渉などを全て行うのは大きな負担になってしまうことが予想されます。
そして多忙な中で転職を行った場合、「希望の条件を妥協してしまった」「焦って決めてしまい、内情をよく確認しなかった」などの声もあり後悔に繋がることも少なくありません。
人材紹介会社のすすめ
コンサルタントが多忙な医師に代わって、求人情報の収集や条件交渉を代行してくれるため、効率的な転職活動ができるようになります。新たな求人情報をいち早く紹介してくれることもあるため、自分自身で求人情報を探すよりも有用な情報に巡り合える可能性もあるでしょう。
特に医療機関(採用側)にも精通している人材紹介会社であれば、希望条件に沿った職場に出会いやすくなることが期待できるほか、第三者の視点から自分では気付けなかった提案をもらえる可能性もあります。自分の市場価値を知れる点から見ても、有用な転職方法の一つです。
実際、令和元年に厚生労働省が行った「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」によると、55.8%もの医師が活用しています。転職するなら主要な方法の一つといえるでしょう。
人材紹介会社に任せることで求人情報のピックアップや面接日程、条件周りの設定まで調整してくれるので、多忙の中でも転職活動を効率良く進められる可能性のある方法といえます。
医師が転職をスムーズに進めるためのポイント
転職をスムーズに進めるためには、意識したいポイントがあります。特に以下の3つは重要です。
- 準備期間を十分に設ける
- 転職の目的と条件を明確にする
- 自分に合った方法で転職活動をする
準備期間を十分に設ける
医師の転職活動には、少なくとも半年〜1年程度の準備期間が必要とされています。多忙な医師の場合、日常診療の合間を縫って転職活動を行う必要があるため、余裕を持った期間設定が重要です。もし、契約書などで退職の申出が定められている場合は、規程から逆算して期間を設けましょう。
退職するにあたって引き継ぎ業務や患者さまへの説明なども含めると、想定以上の時間が必要になる可能性もあります。特に繁忙期は同僚やスタッフへの負担が増えるため、なるべく避けた方が良いでしょう。
転職の目的と条件を明確にする
転職を成功させるには、現在の環境における課題と理想とする将来像の整理が重要とされています。転職の理由や転職後のビジョンなどを整理しておくと、転職後の「こんなはずではなかった」を減らす効果が期待できます。例えば、以下のような形です。
- 労働時間や当直回数を改善する
- 専門性の向上を優先する
- 転居の必要がない勤務地である
- 休日・休暇が取得しやすい
- 施設の形態が働きやすいか(急性期 / 慢性期 / 介護医療院 / クリニック / 老健施設など)
このように目的や条件を明確化しておくことで、より適切な転職先が見つかる可能性があります。給与や福利厚生といった条件面だけでなく、研究機会の確保や指導体制の充実度なども、重要な判断材料になるかもしれません。
自分に合った方法で転職活動をする
転職活動の方法は、医師それぞれの状況に応じて最適なものを選ぶことが望ましいとされています。医局人事を通じた異動や学会での人脈を活用した転職など、従来型の方法を選択される方も18%と少なくないようです。
一方で、人材紹介会社を活用し、より広い選択肢の中から理想の職場を探す方法を選ぶ医師も増えてきています。医師専門の転職支援サービスでは、担当者による細やかなサポートが期待できます。多忙な医師に代わって、求人情報の収集や条件交渉を行ってくれる頼もしい存在です。
実際にドクタービジョンを利用した医師のインタビューでは「案件ごとの比較をしやすくしてくれたので、判断がしやすかった」「代わりに条件を交渉してもらい、オペなしでも年収を下げることなく転職できた」など「ドクタービジョンを利用して良かった」という声が多く上がっています。
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多忙な医師でも転職方法は様々。自分に合った方法で理想のキャリアを実現しよう
医師の転職は多忙な中で行わなければならないため、容易なことではありません。特に医局からの転職では1年前から動き出さなければならず、長期間の業務と転職活動の両立は大きな負担となります。
また、「周りに転科をした医師がいない」「そもそも医師の転職方法がわからない」など、医師の転職の情報が少ないことでどうしたら良いか分からず、悩んでしまう方も少なくありません。
そのため、有人や知人からの紹介を受けたり、求人サイトなどを利用して自力で転職活動をしたりといった選択肢になりますが、「紹介のため条件交渉がしにくい」「多忙な中、全て自分で進めなければならない」などの懸念もあります。
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