<世代別>医師の年収比較!平均年収はどれくらい違う?

医師がキャリアや働き方を考える上で参考となる情報をお届けします。
医療業界動向や診療科別の特徴、転職事例・インタビュー記事、専門家によるコラムなどを日々の情報収集にお役立てください。

マネー

公開日:2019.11.25

<世代別>医師の年収比較!平均年収はどれくらい違う?

<世代別>医師の年収比較!平均年収はどれくらい違う?

医師の平均年収は1000万円を超えています。一般的なサラリーマンの年収は400万円強であることを考えると、破格の収入を得ていると言えるでしょう。しかし、医師は一人前になるまでに長い時間と経験が必要になる職業です。若い頃の収入はどの程度のものでしょうか?世代別に見ていきましょう。

<世代別年収>卒業後~29歳まで

ストレートに行けば、24歳で医学部を卒業します。その後、研修期間を経て希望の診療科に入職します。最初の2年間は初期研修、その後3-5年は後期研修を行うため、「研修医」という立場になります。人によって期間に差がありますが、20代のほとんどを研修医として過ごす人が大半ではないでしょうか。
研修医の間はできることが少なく、先輩医師に教わっている状態なので、給与は低く抑えられます。ほとんどの場合で年収700万円ほどになるでしょう。病院やエリアによっては、年収500万円を下回るケースや、年収900万円近くを貰えるケースもあるようです。

<世代別年収>30歳~35歳まで

医学部卒業後、6年が経過した30歳~35歳は、それなりの経験を積んだ状態です。人によっては専門医も取得しているかもしれません。いわゆる働き盛りの年齢で、どの病院も欲しがる世代の医師と言えるでしょう。また、働き方の差によって年収が大きく異なる世代でもあります。働き盛りといっても、医師としてはまだまだ若手の世代。どうしても給与が抑えられてしまうからです。
たとえば、医局所属の大学病院勤務であれば給与は低くなります。30代前半の医師でも年収700万程度しかもらっていないことも。週一日の研究日にアルバイトをして収入を得ている医師は多くいます。
一方で、市中病院勤務の場合は、年収1000万円を超えることがほとんどです。資格や診療科次第では年収1500万円ほどになることもあります。全体平均は1100万円程度になるでしょう。

<世代別年収>36歳~40歳まで

着実にキャリアを積み、ステップアップに適している年代です。常勤医であれば、専門医の資格を取得したり後輩の指導なども任されたりする年齢となります。経験もあり、体力と気力も充実しているため、やはり売り手市場の世代と言えるでしょう。
40歳を目前にすると、医局に所属する医師はこのまま医局にいつづけるか、それとも市中病院などに転職するか決める時期になります。高給与を得るには教授職を目指すしかありません。自分が教授職を目指せるかどうか、医局における立ち位置が分かってくるようになり、今後のキャリアについて悩む時期でしょう。
大学病院で働き続ける場合は年収800万程度。市中病院で働く場合は年収1300~1600万円程度を提示されることがほとんどでしょう。結婚や子育て、住宅費用のことを考えると転職を検討する必要がでてきます。世代全体の平均年収は1300万円ほどでしょう。

<世代別年収>41歳~50歳まで

一つの病院で働き続ければ、なんらかのポジションが見えてくる年齢と言えるでしょう。指導医の資格を取得している医師もいるでしょう。診療の経験も積み、病院の中核をなす人材と呼べる年齢です。大学病院に残った医師も市中病院で働く医師もそれなりの報酬が提示され、年収が急激に上がるでしょう。
大学病院に残った医師は、なんらかの役職がつき年収は1000万円代前半から1800万円ほどになることもあります。市中病院で働く医師は、役職がなくても年収1500万円を超える報酬を提示されることがほとんどでしょう。この世代の平均年収は1500~1700万円ほどです。

<世代別年収>51歳~60歳まで

基本的に、同じ病院で働き続ければ昇給があり、年収は上がっていく一方になる医師がほとんどです。ただし、外科や麻酔科など体力が必要になる診療科の医師は、いままでのようにオペをこなせなくなり収入が下がる可能性があります。オペが必要になる診療科の医師は、年齢を重ねた後にどのように働いていくか考える必要があります。平均年収は1800万円から2000万円ほどになるでしょう。

<世代別年収>60歳~

病院ごとに退職規定があり、それぞれ何歳まで働けるかが決まっています。基本的には65歳が多いのではないでしょうか。退職までは年収が保障されるため、大きくは下がりません。しかし、退職後は今までと同じ水準でもらうことは難しいでしょう。負担の少ない老健などが人気の再就職先ですが、年収は1000万円ほど。今までの年収から800~1000万円減ることも考えられるため、生活の見直しが必要になります。

ドクタービジョン編集部

医師がキャリアや働き方を考える上で参考となる情報をお届けします。医療業界動向や診療科別の特徴、転職事例・インタビュー記事、専門家によるコラムなどを日々の情報収集にお役立てください。

今の働き方に不安や迷いがあるなら医師キャリアサポートのドクタービジョンまで。無料でご相談いただけます