職場での人間関係に悩むことは誰でも一度は経験があるでしょう。上司や同僚との関係であったり、医師の場合は看護師などのコメディカルとの関係や他の診療科との関係もあります。医師が職場の人間関係に悩んだ時、どういったことを試してみるとよいかご紹介します。
1:自分から挨拶をする
どんなに気難しい人であっても、挨拶をされて不愉快な気持ちになる人はまずいないでしょう。人間関係や信頼関係は気軽に挨拶をすることで構築されていきます。自分から挨拶をすると、挨拶をされた方も「親しみやすい人なんだな」という印象を持ってくれます。
自分から声をかけるのが恥ずかしいという人もいるかもしれませんが、挨拶はコミュニケーションの基本です。なかなか職場に馴染めない・・・などという悩みがある場合、まずは挨拶をすることから始めてみましょう。
2:チームワークを大切にする
医療にはチームワークが必要です。医師の中には看護師や技師といったコメディカルの人たちを見下したり、横柄な態度を取ったりする人がいることが残念ながらあります。しかしよくよく考えてみると、そういった職種の人たちがいなければ手術や診療は成り立たないのではないでしょうか?
看護師や技師の人たちから嫌われてしまうと、医療行為に支障が出る可能性があります。また、いざというときに助けてくれる味方も少なくなりますので、コメディカルのスタッフたちに横柄な態度を取るのはやめましょう。ポイントとしては、職種や年齢がどうあれ誠実に敬語で話すようにしましょう。また困っている様子が見受けられるならば、積極的に声を掛けてみましょう。
中には自分の上級医や指導医から横柄な態度を取られて落ち込んでいるコメディカルのスタッフもいるかもしれません。おおっぴらにフォローをするのは上級医の手前できないかもしれませんが、こっそり話を聞いてあげたりフォローしてあげるとよいでしょう。
3:話のネタを作っておく
人間関係と信頼関係は、やはり話せば話すだけ構築されていきます。その人の知らない一面を知るだけで、よりいっそう親しみやすくなるのは当然のことです。休憩中に無言で過ごすのではなく、他の医師やコメディカルの人たちと軽い雑談ができるように、話のネタを作っておくようにするとよいでしょう。
天気の話など簡単なものでもOKですし、休日にどこかにいったという話もOKです。もしなんらかの趣味があれば、それに関するニュースなどを仕入れておくと、話の幅が広がるでしょう。
4:ホウレンソウはしっかりとする
上級医や指導医とどのようにコミュニケーションを取るかは難しいポイントです。なかには気難しい医師もいて、気軽に雑談などができないケースもあるでしょう。もちろん気さくな医師ならば挨拶や雑談で打ち解けていけます。しかし気難しい医師とはどのようにコミュニケーションを取ればよいのでしょうか?
それは最低限のホウレンソウをしっかりとすることです。報告・連絡・相談をこまめにして、業務上での不安点を解消しミスをしないようにすることが何よりも大切です。
5:転職を検討するのも一つの手
職場の雰囲気が合う合わない、上司との相性がよくない、などといったことは避けようと思っても難しいこともあります。自分から人間関係を改善しようと思っても、どうしてもうまくいかないときはスッパリと辞めて転職するのも一つの手です。幸い、医師は転職回数が転職におけるデメリットになりにくい職業です。居づらい職場で働き続けて、精神的に摩耗するよりは、新しい環境で働く方が精神面やモチベーションにもよい影響を与えます。
その際に重視したいことは、あらかじめ病院の雰囲気を掴んでおくようにすることです。もし、周囲にその病院で働いている人がいるならば直接聞いてみてもいいですし、転職コンサルタントにどのような雰囲気の病院か聞いてみるのも良いでしょう。転職コンサルタントは、求人として持っている病院の内情をある程度把握しています。気難しい上級医がいるため入職した医師がすぐ辞めてしまう、医師とコメディカルの関係が悪く雰囲気が悪い、などと言った情報を教えてくれるはずです。
給与や労働時間も働くうえで重要なポイントですが、人間関係や雰囲気も長く働く上では必要になることです。後悔のある入職にならないように、事前の情報収集はとても大切です。