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働き方改革の推進に伴い、本業に支障のない範囲で副業を認める企業が増えています。副業により収入アップするのはもちろんですが、新たなやりがいの発見やスキルアップにつながることも少なくありません。
最近では医師免許を活かした副業をする医師も増えており、臨床の場だけでなく医師の力を必要とする企業と連携しながら「畑違い」の副業をする方もいます。そこで今回は、医師免許を活かした副業にはどのようなものがあるのか、メリット・デメリットと共に詳しく解説します。
そもそも医師は副業してもいい?はじめる前に確認すべきこと
一般企業ではメジャーになりつつある副業ですが、医師には副業が認められているのでしょうか?もちろん、医師法などの法律で医師の副業を禁ずるとした定めはありません。医師であっても副業を行うことは可能です。しかし、勤務先の医療機関によっては副業を禁止とするケースもありますので注意しましょう。
これまで、国内の8割以上の企業は本業へ支障をきたす可能性を考慮し、副業を禁じてきました。これは医療機関も同様です。しかし、厚生労働省による「働き方改革実行計画」では、多様な働き方を叶えることで労働者のワーク・ライフバランスを確保すべく副業や兼業の普及推進が唱えられています。医療機関でも、本業に支障がなければ兼業を認めるとするケースが多くなっています。また、原則的には副業禁止としながらも、事前に申請すれば副業に就くことを認める医療機関も少なくありません。
しかし、副業を厳しく禁ずる医療機関では、無断で副業を行っていることが知れると罰則を与えられることもあるので注意が必要です。とくに官公立の医療機関は、医師といえども公務員の身分。公務員は営利目的に副業をすることが禁じられていますので、基本的にNGと考えます。副業を思い立った医師は、第一に自身の勤める医療機関の就労規則などを確認しましょう。
初期研修中の研修医の副業はNG
医師も会社員などと同じく就業規則に反しない限り副業をすることは可能です。しかし、初期研修中の副業はNGなので注意しましょう。というのも、初期研修医は指導医による適切な監督の下でしか診療行為が認められていないからです。
当直や健診バイトのようなアルバイトもすることはできません。また、医師法第16条によれば、初期研修医は「臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない」とされています。副業禁止であると明言されているわけではありませんが、「医師としての副業ができないなら......」と、医療分野と全く関連しない副業をするのもNGと考えるべきでしょう。
医師免許を生かせる副業の種類
では、医師免許を生かしてできる副業には、どのようなものがあるのでしょうか?医師の代表的な副業をご紹介します。
単発バイト
いわゆる「スポット」と呼ばれるアルバイトのことです。通常の非常勤勤務のように決まった曜日・時間に勤務する形式ではなく、常勤医の休暇や病欠などによって一時的に不足した人員を補うために、限られた期間(半日~数日)のみの勤務をするかたちのアルバイトです。
これらの単発バイトは時給もよく、年末年始やゴールデンウイークなどの日当直では破格の報酬で医師を募る医療機関も少なくありません。定期的に副業をする体力や時間がない医師も、ゆとりがあるときに条件の良い単発バイトを引き受けることができます。
医療監修
WEB上での誤った医学情報の公開が大きな社会問題となったことを背景に、近年ではさまざまな媒体における医療情報の正確さが厳しく問われるようになっています。それに伴い、健康、美容、介護など医療が関わる記事への専門的な監修の需要が増えています。
看護師や薬剤師なども医療監修に携わるケースは多々ありますが、やはり医療監修者として重宝されるのは医師。とくに専門医資格などを保持している医師はその分野の監修者として需要が高く、自宅や勤務先などでも業務が可能なため、人気の高い副業のひとつとなっています。
医師ライター
正しい医療情報を発信すべく、医療監修以外にも医師自身がライターとなって医療系や美容系の記事を執筆する副業もあります。多くは、顔写真や経歴などを公開した上での記事掲載となり、医学的に正しい内容を記載することが必須です。医療情報系の記事は読者の受診行動を左右することにもつながるため重い責任が課されますが、元々文章を書くのが好きな医師には人気の副業です。医療監修と同じく、自宅や勤務先でも行うことができるため、育児中などの医師も多く活躍しています。
医師が副業をするメリット
医師免許を生かした副業は思いのほか多くあるものです。これらの副業にはどのようなメリットがあるのでしょうか?詳しく見てみましょう。
様々な臨床経験が積める
単発バイトの最大の利点はさまざまな経験が積めることと言っても過言ではありません。勤務先では経験できないような症例に出会うことも少なくないでしょう。普段の勤務先とは異なる体制や患者が来院する医療機関に勤務することは、医師としての経験値を大きくアップさせるチャンスでもあります。
年収アップにつながる
医師の副業の単価は一般的に高い傾向にありますので、定期的に副業をこなせば大幅な収入アップも夢ではありません。とくに若い世代の医師の給与は低い傾向にあるので、臨床経験も積むことができる単発バイトはスキルアップも可能なため一石二鳥です。ただし、よい条件の単発バイトは競争率も高くなりますので、専門医資格や治療経験数などのアピールポイントを用意しておくようにしましょう。
新しいジャンルに挑戦できる
医師免許を生かした副業は臨床業務だけではありません。上でご紹介した医療監修や医師ライターのほか、医療用アプリやオンライン診療ツール開発などのベンチャービジネスなどにも医師の求人があります。このような「畑違い」の分野に挑戦してみるのも新たなやりがいにつながり、医師として創造性を発揮する機会にもなります。
また、医療監修やライター業は正確な内容が求められるため、その業務を担う医師自身も下調べの段階で新たに学ぶことが多々あるはず。新しいジャンルに挑戦することで、医師としての知識やスキルも向上させることができるでしょう。
注意!副業によるデメリットも
医師の副業には様々なメリットがある一方、デメリットも少なくありません。思いもよらないトラブルが生じないよう、次の点には十分に注意しましょう。
本業への支障
副業は少なからず体力を消耗するもの。副業に力が入りすぎるあまり本業がおろそかになってしまう...というケースは少なくありません。医師はどのようなときも冷静で正しい判断が求められます。副業をしていることによる疲れや睡眠不足には要注意!副業の内容や業務量の負担を調節しながら、本業に身が入らなくなるような状況は避けるようにしましょう。
事務作業が増える
副業をする医師が注意しなければならないのは確定申告です。年間20万円を越えない範囲での副業であれば確定申告は必要ありませんが、医師の副業で年間20万円を越えないケースはほとんどないでしょう。副業をすることで年収がアップするのは嬉しいことですが、このような手続きが増えるのも多忙な医師にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。
医師の副業は年収・スキルアップにつながる
副業が一般的になりつつある昨今、副業をする医師は増えています。医師の副業は、単発バイトなど臨床に関わるものの他にも医療監修やライターなど自宅や職場で自由に取り組めるものも多々あります。
副業は収入アップにつながるだけでなく、更なる臨床経験を積んだり新たな分野に挑戦できたりします。一方で、本業への支障など副業を行っていくにはクリアしなければならない問題があるのも事実です。副業を考えている医師は、業務量を適宜調節しながら、自分に合った分野を探してみるとよいでしょう。
ドクタービジョン編集部
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