嘱託の医師の働き方とは? 活躍できる職場についても解説

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キャリア

公開日:2022.02.10

嘱託の医師の働き方とは? 活躍できる職場についても解説

嘱託の医師の働き方とは? 活躍できる職場についても解説

嘱託医とは、医療機関や行政機関、介護施設などからの依頼によって、一定期間診察や治療に従事する医師のことを指します。嘱託医の仕事は幅広く、様々な職場で活躍できる可能性のある働き方です。嘱託医として勤務することで、視野を広げられるなどのメリットがありますが、正規雇用の常勤医師と比べて社会保険や福利厚生の面で劣るなどのデメリットもあると言われています。

今回は、嘱託医の働き方、嘱託医として働くメリットとデメリット、活躍できる職場について解説します。

嘱託医とは?

嘱託医とは?

嘱託医とは、一般的に医療機関や行政機関、介護施設などからの依頼で一定期間、診察や治療に従事する医師を指します。嘱託医に統一された定義はありませんが、正規の常勤医とは異なる労働契約で働いている医師をイメージすると良いでしょう。

たとえば、定年退職したあとに医師として期間限定で再雇用されるケースは、嘱託医に該当します。ほかにも、生命保険会社に委託されて診察や治療を行ったり、学校や一般企業で健康診断に従事したりと働き方は様々です。

嘱託医の働き方

嘱託医の働き方

嘱託医は、正規の常勤医とは異なる労働契約に基づいて勤務します。ただし嘱託医に明確な定義はないため、勤務先の契約内容によって仕事内容や待遇などは大きく異なるでしょう。

正規の職員に近いものと位置付けているところもあれば、定年退職後の職員の再雇用と認識しているところもあります。たとえば、定年退職後に嘱託医として働く場合には、退職後に再び「有期契約」を交わして、1年ごとに更新していくケースがあります。

嘱託医が活躍できる職場

嘱託医が活躍できる職場

嘱託医は、様々な場所で活躍できる可能性があります。ここでは、いくつか例をご紹介します。

助産所

助産所では、分娩時などで異常が起きた際、対応可能な人員として嘱託医の設置が必要です。ほかにも、助産所と連携しながら妊婦健診や新生児の保健指導、日常的な相談などに対応します。

保育園

保育園では、子どもたちが安全で健康に生活できるよう、園児の健康診断や感染症対策などに従事します。また、園児がかかえるアレルギー性疾患や慢性疾患、発達障がい児への対応も大切な仕事です。ほかにも、食中毒や集団かぜなどへの対策や予防接種の推進を行います。

一般企業や学校

嘱託医は、一般企業や学校などで健康診断を行う場合もあります。一般企業では、産業医として職場を訪問したり従業員の健康上の相談に乗ったりすることもあるでしょう。

嘱託医のメリット・デメリット

嘱託医のメリット・デメリット

嘱託医として働く主なメリットとデメリットについて解説します。

メリット

嘱託医として働くメリットとして、まずスキルアップがあげられます。それまでの勤務先とは異なる場所で新たな経験や知識を積むことで、医師としてのスキル向上が期待できるでしょう。

また、病院やクリニックに勤務しながら、嘱託医として一般企業や学校などで働いている場合には、様々なケースに関わることで視野が広がります。それぞれの職場で得た経験をそれぞれの働き方に活かせるのも大きなメリットです。

また、一般企業などで嘱託医として働く場合は、勤務先を訪問する日程があらかじめ決まっているケースも少なくありません。客観的な視点を保てるからこそ、常勤勤務する従業員や職員が気づかない点を指摘できることもあるでしょう。重大な問題につながりかねないきっかけを、初期の段階で取り除くことができるかもしれません。

デメリット

勤務先を訪問する時間が設定されていることがデメリットにつながる可能性も考えられます。たとえば一般企業の産業医として勤務する場合には、職場を巡視するのが月に一度という例もあります。そのため、従業員の様子を把握しきれない場面もあるでしょう。限られた時間のなかで、いかに効率的に職場の課題を把握するかの工夫が必要です。

また、一般的に嘱託医は、常勤医と比べて社会保険や福利厚生の面で劣る可能性があります。たとえば健康保険などの自己負担額も大きくなり、扶養する家族の保険も個人で加入しなければなりません。確定申告の際には手続きを個人で行うため手間もかかるでしょう。さらに、勤務先の福利厚生が利用できないケースもあります。

働き方を理解した上で最適な選択を

嘱託医には様々な職場で活躍できる可能性があります。医師としての経験や知識を活かして、学校や一般企業、助産所や保育園など、幅広い場所で社会貢献できる点は大きな魅力でしょう。ただし、常勤医と比べて、社会保険や福利厚生の面では劣る可能性があるなどデメリットもあるため注意が必要です。

ドクタービジョン編集部

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